全てを疑わなければならない悲しい時代

　冷凍食品に関する事故のニュースが話題を呼んでいます。以前より続いてきた食肉偽装や賞味期限切れ商品の販売などと併せて、気分の良くないニュースが続いています。

　いつの間にか「暗黙のルール」で確認をしなくなっていたようですが、その「暗黙のルール」は、言わなくても、確認しなくても、疑わなくても確実に約束を守ってくれるものという大前提、信用の上で成り立っていたものだと思います。産地は適切、賞味期限は記載どおり、異物が混入されるなんてとんでもない、そんなことは調べなくても当然守ってくれているはず、守って当たり前…こういった「言われなくても守る」気持ちからこそ信用が生まれると思うのです。

　その大前提、信用が無くなったら待っているのは、極端な話、全てを疑ってかからなければならなくなる時代の到来。それは悲しいことだと思います。